マネーツリーとマネーフォワードとザイムのどれが良いか
これまで、マネーツリーを愛用して来ました。 しかし、自分を含め家族の分も ideco や NISA を始めたところ、管理すべきお金の流れが増大。 登録口座数が増えたことで、把握がしづらくなってきました。
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2019 年の「キャッシュレス祭り」の波を乗りこなすために、たくさん入れた、Pay アプリ 。 自分と妻、子供の 複数のネット銀行口座。 個人的な趣味として、証券口座 や 仮想通貨アカウント も持っています。 なにげに意識が薄れがちな、自動車ローン。
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こうやって色々連携すればするほど、情報が多くなり、お金の流れが分かりづらくなってしまったのでした。
また、大好きなマネーツリーですが、連携できない口座が多いのが弱点! メジャーなものは、ほとんど大丈夫なのですが、ペイアプリなどになってくると、連携できないものが多いです。
となると、マネーツリー上で「見えるお金」と「見えないお金」ができてしまいます。 これが、なんだかすっきりしない。 逆に把握しづらさが目立つようになったという訳です。
そこで、「もっと、自分のライフスタイルに合うアプリを見つけよう」と思い、有力なお金管理系アプリ を試してみました。
- Moneytree(マネーツリー)
- MoneyFowardME(マネーフォワード)
- Zaim(ザイム)
使い勝手を知るには、実際に使ってみるのが手っ取り早い。 これらを全て、2 ヶ月ほど併用してみました。
ベストは「Moneytree +マネーサポート」の組み合わせ
- 「日常のキャッシュフローを Moneytree で」
- 「積み立て資産をマネーサポート(楽天銀行)で」
という、二つの軸でツールを使い分けることにしました。
一つのアプリで両軸の管理するのは、確かに楽。 しかし、デメリットがある事に気付きました。 それは、「全部がひとまとめだと、情報を整理しづらい」 という事。
ならば、「別々のアプリで管理しちゃえ!」というわけです。
Moneytree で管理するもの
Moneytree は、自動での家計簿記録が優れています。 口座残高とクレジットカードの利用状況のチェックに使います。
- 銀行口座
- 証券口座
- クレジットカード
連携できるアカウントは幾つでも OK なので、家族の分も丸ごと管理しています。
各社のポイント
ポイントも可能な限り楽天スーパーポイントに集約させているので、多種多様なポイントを把握する必要がなくなりました。 ポイントに関しては、「シンプルなものに収束させる」というのが、一つのベストプラクティスかもしれません。
仮想通貨
仮想通貨に関しては、ほとんど値動きを気にしたりしないので、放置状態で良しとしました。
ペイアプリ
ペイアプリ系も増え、当然管理できたら便利です。 しかし、お得なキャンペーンもひと段落感がありますね。
そうなってしまうと、無理にペイアプリをかます必要性がなくなります。
個人的には、ApplePay(クレジットカード連携)の方が使い勝手が良いので、そちらにシフトしています。
マネーサポートで管理するもの
そして、証券口座は楽天銀行のマネーサポート。
そもそも、idoco や積立 NISA のような「毎月積み立てる形の資産」については、頻繁に確認する必要がありません。
それどころか、チェックしない方が精神衛生上良い場面もありますね。 相場というのは上がり下がりしますので、それで心が乱れてしまう人もいるでしょう。
別のアプリだから一時的に 「資産の存在を忘れることができるというメリット」 もあるのです。
Moneytree:シンプルは正義
<amp-img src="/img/blog/moneytree_logo_on_white.png" width="1002" height="301" layout="responsive" alt="Moneytreeのブランドロゴ"></amp-img> 細かいことはあまりできないけれど、すべて自動で良い感じにしてくれるのが Moneytree ですね。 お金の流れの「全体像をざっと把握できる分かりやすさ」は、他のアプリよりも抜きん出ています。
魅力は、シンプルさと、「洗練されたデザインによる使い勝手の良さ」です。
なんと言っても、無料で十分な機能を使える ところ。 もちろん広告はなし。
有料のプランもありますが、法人向けのサービスです。 僕のような一般ユーザーにとっては、不要な機能と言っても良いでしょう。
家計簿 Moneytree 無料で人気の簡単に節約できるアプリ
連携するアカウント数に上限はありません。 なので、何も考えずに口座をガンガン連携が可能です。
2020 年 6 月から、楽天銀行との連携ができなくなっています。
これは、とても残念!
楽天銀行側の仕様変更によるもので、Moneytree は連携が再びできるように、協議していくとのことです。
2021 年 11 月頃から楽天銀行の連携が再開しています!
最初は、「シンプル過ぎてわかりづらい」という人もいるかもしれません。 しかし、使い慣れてしまうと、この視認性とスピーディーな使い勝手は、他では味わえない と思います。
使った品目の自動振り分けの精度が高いため、家計簿アプリとしてもとても優秀。 何もしなくても、ざっくりといい感じにまとめてくれます。
Moneytree は詳細分析には不向き
ただ、シンプルゆえに、できることが他アプリよりも少ない事には注意が必要でしょう。
資産の分布を円グラフで表示させたり、項目ごとに履歴をまとめて見たりができません。 よって、詳細な分析をしたり、シビアに資産管理をしたい場合には向いていません。
でた!Moneytree 期待の Grow プランを契約
個人ユーザーでも、「あとちょっと機能があれば・・・」と思っていた Moneytree に、ちょうど良いプランが登場しました。 すぐに登録して、使い始めています。
新サブスクリプションサービス「Moneytree Grow」が登場 | Moneytree
これまでの Moneytree の良さは、「資産全体を把握しやすい」という点です。 逆に、一ヶ月単位の収支の把握はしづらいものとなっていました。
今回の新プランは、月単位の収支の把握を劇的に改善したもの と言えそうです。
Grow プラン:一般ユーザー向けの有料サービス
これまでの無料プランよりも、ちょっと機能アップした形で Grow プランがリリースされました。 月額 360 円(年払いで 3600 円)のサブスクリプションです。
Grow で使えるようになる機能は、以下の 3 つ。
- カテゴリ別予算設定
- 月次レポート
- データ出力(XLSX, CSV)
- データのバックグラウンド更新
この中でも、目玉の機能である「カテゴリ別予算設定」と「月次レポート」の使用感について、触れておきたいと思います。
カテゴリ別予算設定
仕分けカテゴリに一ヶ月あたりの予算を設定し、それを超えそうになるとアラートがきます。 僕は、外食を 10000 円に設定しています。 8000 円を超えたあたりで、アラートが来ました。
月次レポート
前月の 1 ヶ月分の収支レポートを表示してくれます。 無料プランでは、現在の収支を確認できるだけだったのが、月単位での収支を見られる ので非常に便利です。
無料プランでは、総合的な状態は確認できるものの、分割払いなどは、まとめて負債として表示されていました。 資産全体見るのには便利ですが、月単位のお金の動きが把握しづらいかったのです。
Grow プラン契約以前の、過去のレポートはされないようです。
MoneyForward ME:有料化しないと使いづらい
<amp-img src="/img/blog/corporate_logo_m.png" width="800" height="140" layout="responsive" alt="Money Forwardのブランドロゴ"></amp-img> 豊富な機能と、連携できるサービスの多さが群を抜いています。 仮想通貨のアカウントまで連携できるのは非常に強い。
無料家計簿・お金の見える化アプリ │ マネーフォワード ME
- 仮想通貨口座
- ペイアプリ
- ポイント連携数多い
無料では、10 アカウントしか連携できません。 普通の人であれば、銀行口座やクレジットカード、証券会社などを連携すると、結構な数に上るかと思います。 また、魅力である詳細なグラフ表示も無料では制限があり、満足のいくビジュアライズはされません。
本格的に管理するとなると、確実に有料にする必要があるでしょう。
MoneyForward の有料版は価値がある
サブスクリプションの金額は、月額 480 円。 さて、この金額の価値があるかと言えば、あると思います。 口座数の上限がなくなるのはもちろん、これまでの資産の推移を、見やすいグラフなどで表示できます。 「プロからのアドバイス機能」などを使ってみるのも、良いかもしれません。
つまり、お金の流れをしっかり分析したい方にとっては、かなり使える機能が満載 という事です。
逆に、分析しない人には、余分な機能。 僕は、分析よりも全体感の把握がしたかったので、有料版はお試し期間で解除する事にしました。
Zaim:THE 家計簿
<amp-img src="/img/blog/zaim_logo.svg" width="110" height="33.1" layout="responsive" alt="zaimのブランドロゴ"></amp-img> MoneyForward ME 並の機能を持ちつつ、家計簿に特化 している印象です。 よって、「詳細に家計簿をつけたい」という方や、「支払いは現金派」の方にとっては重宝すると思います。
有料で機能を提供している MoneyForward ME と違い、Zaim は 無料で豊富な機能を使うことが可能 です 😄 デザインもよく整理されており、アプリ全体の優しい感じでとっつきやすいです。
しかしながら、クレジットカードの利用歴からの自動的な家計簿化が、致命的に感じました。 丁寧に設定しておかないと、自動振り分けが満足いくように機能しません。 はっきり言って面倒に感じてしまいました。
Zaim は家計簿として貴重な存在
マネーツリーとマネーフォワードは、家計簿という点はそこまで推していないです。 その点、Zaim は家計簿の機能を充実させています。 手動で柔軟に記録していけるため、細かな現金の出納を記録できたりします。
普段、家計簿をつけている方には、とても向いていると思います。
ユニークだったのは、カレンダー機能。 その日に使ったお金を見られたりするので、浪費していく様を客観的に見つめやすいです。 節約や倹約意識を高めるには、とても良い機能ですね。
マネーサポート:隠れた楽天銀行の良アプリ
<amp-img src="/img/blog/logo_rakuten_bank.gif" width="300" height="61" layout="responsive" alt="楽天銀行のロゴ画像"></amp-img> 楽天銀行のサービスで、マネーサポートというものがあります。 楽天銀行ユーザーであれば、無料で使える資産管理ツール です。
無料資産管理サービス「楽天銀行のマネーサポート」 | 楽天銀行
これが意外にも高機能で、便利です。 接続できるサービスは、仮想通貨アカウントこそ連携できないものの、数多くのアカウントと連携可能です。
円グラフで表示できるので、株式などのポートフォリオ管理にも良いかもしれません。 僕は ideco や NISA などの資産の統計ように、このサービスを利用しています。 やはり、円グラフで、証券の比率をざっくりと見られると便利です
また、Wealth Navi や THEO などのロボアドもちゃんと抑えています。 特に THEO は Moneytree ではフォローされていないため、併用に向いています。
マネーサポートの不便なところ
家族など、「自分以外の楽天銀行の口座を登録できない」 ところに注意です。 他の銀行の口座であれば、問題ありません。 本人のみ限定する意味もないと思いますが・・・
もう一つ、微妙に不便なところは、自分の楽天銀行口座を連携から外せない ところです。 デフォルトで連携しっぱなし。 当然と言えば当然っぽいですが、例えば「株式資産のみを管理したい」と言ったことが出来ません。
まとめ:ユーザーの期待を裏切らない Moneytree が好き
MoneyFoward と Zaim は、「有料へのアピール」が強すぎる気がしました。
出て欲しくないところに広告が出てきたり、メインの機能にアクセスできるのに、使えない・・・ 無料でできないのであれば、最初からアクセスできなくていいのにって感じてしまいました。
Moneytree は、料金プランもシンプル。 全体的に、クリーンな雰囲気が気に入りました。 やはり、これからもメインで愛用していきます。
ChaosBoy
テーマは「脱・思考停止」。
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